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ムーミャオの猪突猛進

ムーミャオの猪突猛進

後のニュースで・・・。ゾッ!

会社の帰り、土曜日だったので半ドンで帰路につく。

自宅近くの駅前にあるデパ地下へ買い物に。

行く売り場ごとに必ず一緒になる大学生くらいの男の子が居る。

めずらしいわねぇ。

デパートを出て信号待ち。隣に例の青年が。

横断歩道を渡り、駅前を通る。何か変だ。

交番の前を過ぎた頃つけられてる?と思った。

駅前で店を開いている友人に助けを求めようと行って見たが昼休み中で居ない。

向かいのブティックに入ると、青年も入ってきて

『これなんかどう?』

話しかけてきた。どうしよう、でも店員は女性ばかりだし・・・。

店を出てみるとやはりついて来る。もう交番に行くしかないと駅前に戻る。

「すみません。男の人につけられてるんです。助けアァッ!あの人です」

と、指をさしていると青年も交番に入って来るではないですか。

若い警官が私を2階の仮眠室に連れて行ってくれた。缶コーヒーを差し出し

「大丈夫。心配しないでここは交番なんだから」

私は全身がガタガタ震え、歯が噛み合わないほどだった。

程なく青年はパトカーで本署に連行された。

私も事情聴取の為、パトカーに乗せられる。しかも両脇固められて真ん中に

あのぉー私は被害者ですけど?逃げやしませんよ!何故?地元だし・・・。

「決まりなんです。すいませんね。アイツには会わないから大丈夫」

頼もしいお巡りさんのお言葉。

本署に着くと、刑事が出てきた。

『ウ、ウ、ウガンダ・トラ』これって、ドッキリですか?でも本署だし。

「アイツ電車の中から目をつけてたそうだよ。」

声もウガンダ。そして上から下。下から上へ舐めるように私を見る。

今日は特別地味な服装でよかった。でも言われた。隙があったんじゃないかと。

後日、こわかったよぉーって友人と盛り上がっていた。

その翌朝。

ニュースにあの青年の顔が出てきた。

女子短大生を殺した専門学校生だ。


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